「5月22日に『他のヨーロッパ諸国とは異なり、都市封鎖をしないで「集団免疫」を高めることによってコロナ対策をしようとしているスウェーデンの首都の抗体率は7.3%に過ぎない』という記事を読みました。」

「『集団免疫』と言いますと?」と町会長。

「ウィキペディアには、『集団免疫とは、ある感染症に対して集団の大部分が免疫を持っている際に生じる間接的な保護効果であり、免疫を持たない人を保護する手段である。多数の人々が免疫を持っている集団では感染の連鎖が断ち切られる可能性が高く、病気の拡大は収まるか緩やかなものとなる』と書いてあります。」

「一度感染した人は免疫ができるので、皆が感染すれば流行は収まるということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。免疫がある人の数が多くなれば、感染した人が他人にうつす確率が低下し、思いっきり多くなれば、感染者がいなくなるという考え方です。」

「新型コロナウイルスでは、どのくらいの人が感染すれば、集団免疫ができるのですか」と町会長。

「その記事によると70~90%だそうです。」

「抗体率7.3%と言うのは、免疫ができている人が7.3%ということですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「それでは、確かに、集団免疫ができるのには程遠いですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「スウェーデンは、他のヨーロッパ諸国と違って、都市閉鎖はしていないのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。5月1日に『スウェーデンの死亡率がアメリカや中国の2倍だ』という記事を読みました。『ヨーロッパの多くの国が新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるために都市封鎖措置をして移動規制をしているのに、スウェーデンは移動規制も外出制限もしていない』と書いてありました。」

「スウェーデンのような緩い対策だと、死亡率が上がるのですか」と町会長。

「死亡率と言うのは、感染者数に対する死者数の割合なので、感染者数や死者数が正確かどうかによって違ってきます。キリスト教文化圏内なので、大きな違いはないと思いますが、スウェーデンは感染を止めようとはしていないので、感染者発見率が低いのだと思います。」

「スウェーデンの感染者発見率は、どのくらいですか」と町会長。

「5月23日の感染者発見率は、感染者数が3248.65、死者数が388.64なので、8.6になります。」

「それは不思議ですね、その値だと、イタリアやイギリスより感染者発見率が大きくないですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。5月23日は、イタリアが7.0、イギリスが7.0、フランスが5.1です。死者数も、イタリアが539.45、イギリスが536.09、フランスが433.39ですが、スウェーデンは388.64です。」

「それでは、都市閉鎖はしない方がいいということになりますね」と町会長。

2020/5/28

<ムクドリ22>
思った通り、巣は南西の方角にあったのだ。僕はとりあえずホチキスに似たタッカーでネットを留め、親鳥が接触できないようにすることにした。

家にタッカーを取りに行って、戸袋に戻ると、上空を小鳥が数羽慌てふためいたように真上で円を描いて飛んでいた。やっぱり、ひな鳥がいるんだと確信した。しかし、こいつもすぐに苔庭を荒らしに来るに違いないと思って、私情を捨ててタッカーでネットを戸袋にきっちり留めてしまった。人間の心理操作をすると、どういうことになるのか親雀に示さなければならないと思ったのだ。その間に、『ピヨピヨ』という鳴き声は、戸袋の上部から下部に移動していた。ひな鳥は巣立つ直前なのだと思った。

この後、家に戻って何をしたかはっきり覚えていない。詰碁を150問したのは確かだ。『世に知られざる秘密の話』をアップロードして、次の原稿を書いたのかも知れない。料理は僕がするので、ご飯の支度をして食べたのは確かだ。手が空いたら夜の10時近くになっていた。そして、突然、ひな鳥のことが気になり、懐中電灯を持って、戸袋に向かった。<続く>

2023/5/11